友人の「うっかり」な性格
私には長年の友人がいます。彼は本当に細部に気がつかない人です。先日、一緒にカフェに行った時のこと。彼は新しい眼鏡をかけていたのに、私は気づきませんでした。ところが、帰り道で彼が「気づいた?」と聞いてきたので、初めて見たのです。普通は友人がそういう変化に気づかないものですが、この場合は逆でした。
別の日、彼が新しいアパートに引っ越しました。私が遊びに行った時、部屋は物で散らかっていました。「片付けたのか」と聞くと、彼は「もう完璧だ」と答えました。しかし、どう見ても本棚の本が斜めになっていたし、テーブルの上にも埃がありました。彼はそういう小さなことに全く気がつかないのです。
仕事の場面でも同じです。彼がプレゼンテーションをした時、スライドに何個も誤字がありました。私は見つけるのに時間がかかりませんでしたが、彼はそれに気づきもしませんでした。「大事なのは内容だ」と彼は言い張っていますが、第一印象は大切です。
食事をする時も面白いことがあります。彼が作ったカレーは、実は塩辛すぎました。私が「塩が多いような気がする」と言うと、「そんなことはない」と言い張りました。それでも彼は残さず食べてしまいました。彼の味覚も少し変わっているのかもしれません。
買い物に行った時も大変です。彼が選んだシャツは、実はボタンが一つ取れていました。店員さんが気づいて教えてくれたのですが、彼は「え、本当ですか」と驚いていました。どうやら自分で見る時も、そういう細かい部分は見落とすようです。
でも、私はこの友人のことが嫌いではありません。むしろ、この抜けている部分が彼らしいと思っています。大事なのは、細部に気がつかなくても、友人としての気持ちは本物だということです。彼は私のことをちゃんと気にかけてくれます。
実は、最近気づいたことがあります。彼が細部に気がつかないのは、もしかして他のことに集中しているからかもしれません。私たちが話している時、彼の目は他のことを考えているように見えることもあります。
結局、完璧な人間はいません。誰でも弱点を持っています。彼は細部に気がつきませんが、大きな目標を見失わない人です。それでいいではないか、と私は思っています。